アイスリボン601
2014年11月1日(土) アイスリボン道場
18時00分試合開始/17時30分開場
観衆 90人
前説に登場した山口ルツコが「わたくし、山口ルツコから皆さんにご報告がございます。」と前置きしたあと、以下のように語った。
「私はプロレスラーとしての活動を卒業し、これからはリングアナウンサーとして活動していきます。欠場が決定したときに復帰戦を応援して声を掛けてくださった方々、本当にすいません。でもプロレスに出会わなければ、リングアナウンサーという職業にも出会っていなかったと思うし、私の中で今年、すごく大きな出来事がありました。それは藤本さんとダンプさんの一件です。ダンプさんにアイスリボンの選手がメインを務めるのは無理だと言ったと聞いたときに、正直、何言ってんだよ!私の先輩、同期、後輩はすげえんだぞって。すごく悔しかった。でもキャッチ・ザ・ウエーブ、8月の後楽園を終えて、アイスリボンのみんなの団結力、そしてその他に私はアイスリボンのみんなを一生懸命陰ながら支えている千春さんの姿にすごい感銘を受けました。私も千春さんみたいに大好きなこのアイスリボンを支えられる人間になりたい。だから、大好きな人たち、この大好きな団体を、千春さんみたいにリングアナウンサーという形で支えていきたいです。だから、千春さん、お願いします。弟子入りさせてください!お願いします!」と隣にいた千春リングアナに深々と頭を下げ、その場で弟子入りを嘆願したルツコ。一瞬戸惑いの表情をみせた千春リングアナだが「頭をあげてください。」とルツコに促すと「るったんの気持ちは嬉しいですし、今までもリングアナウンサーをゲスト的に一緒にやってきました。でもそれはあくまでも私の中ではゲストという扱いで、だから今まで優しく接してきたし、やってもらっているっていう気持ちでいたのね。私自身2006年にリングアナウンサーデビューをしたけども、その時、すごくすごくいっぱい練習したの。いっぱい練習して、プロレスデビューする時も大変だったように、リングアナウンサーも私はプロ意識を持って、誇りを持ってやっているので、今のルツコを、じゃあ今日からリングアナウンサーでって言えないです。練習できる?しかもアイスリボンのリングアナって音響も一緒にやるんだよ。噂によると音響ミスしてるよね。なのでリングアナウンサー研修生という事で。どうですか?(観客の拍手を受けて)今日から山口ルツコ、プロレスラーを卒業してリングアナウンサー研修生になります!」とルツコの弟子入りを承諾。ルツコは今後、千春リングアナの指導を受けながら、アイスリボン2人目のプロのリングアナウンサーを目指すこととなった。
第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
〇松本都 vs ×宮城もち
(6分03秒 みやここクラッチ)
前日ハンディキャップマッチとはいえ美央からフォール勝ちを奪い勢いに乗る都は、もちの腹の肉に的を絞り序盤から攻めに出る。腹の肉をガッチリ掴むクロー攻撃に始まり、レフェリーを"パートナー"にしての腹もちつき、さらにはフットスタンプと積極的に攻める。もちもウエイト差を活かし反撃を試みるが、都の切り返しになかなか自分のペースが掴めない。最後ももちの追撃を切り返した都がみやここクラッチで前日に続き2連勝。しかも美央戦とは違いしっかり3カウントを取ってのフォール勝ち。"その気になった"都の快進撃はいつまで続く!?
第2試 トライアングルリボン151本勝負
〇藤本つかさ vs × 235
(6分40秒 エビ固め)
※235のオクラホマロールを押さえ返す もう1人は紫雷美央
※235のみ2カウントで勝利するハンディキャップルール
藤本から散々前日の都との黒星をいじられた美央は、入場式で藤本に「お前もやってみろ!」と2カウントルールでの試合を要求。「でも私一人じゃずるい。あんたもだよ。」と美央にも2カウントルールを強制的に了承させた為、試合は235のみ2カウントを奪えば勝ちとなる変則ルールの一戦になった。開始早々藤本は235を味方にし美央を二人がかりで攻め込んでいく。いきなり追い込まれた美央を何度もカバーにいく235。必死にカウント1でキックアウトする美央。苦しい戦いを強いられる美央に対して235をうまくコントロールする藤本が優位に試合を進めていく。そしてチャンスを逃さず235の丸め込みを切り返した藤本がフォール勝ち。スタートから終始うまく立ち回った藤本が最終的に漁夫の利を得た。
そして試合後の座談会。この日試合出場のなかった弓李が11.24横浜リボンでの6人タッグに向けて「今日の美央さんの試合を観て、これは余裕だなと思いました」と美央からの勝利に自信をのぞかせれば、235も「これは、ちょっとイケるんじゃないかなと思っています。美央さんから2カウントを狙います」とこちらも余裕の笑顔。これにより横浜では弓李と235が美央とは対角線のコーナーに立つことが決定。
すっかり2カウント・ルールの呪縛にハマってしまった美央は力なく「お前ら、覚えてろよ…」と返すのがやっとだった。
第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
△チェリー vs △成宮真希
(10分00秒 時間切れ引き分け)
横浜でリボンタッグを賭けて対戦する成宮vsチェリーによるシングル前哨戦。試合前の握手と見せかけて、いきなり逆さ押さえ込みを狙うなど、熟練の駆け引きに出たチェリーに対して、メキシコ帰りの成宮は流れるようなジャベで応戦。さらに串刺しドロップキック、カウンターのドロップキックとチェリーのラフ殺法を蹴散らしていく成宮だが、老獪なチェリーは要所要所で成宮の追撃を巧みにカット。試合は一進一退のまま時間切れドロー。決着は横浜へ持ち越しとなった。
第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
星ハム子&×優華 vs くるみ&〇世羅りさ
(13分50秒 片エビ固め)
※ファルコンアロー
復帰後3戦連続でくるみとのタッグ対決に臨んでいる優華。この日も11.24横浜リボンでのシングル決着戦に向けて、優華とくるみの絡みが注目されたが、スタートからいきなりハム子とくるみががっぷり四つのぶつかり合いを展開。さらに横浜でのタイトル戦に向けて気合十分の世羅が、くるみとのパワフルタッグで息の合った動きをみせ、その戦いにスピードで勝負する優華が躍動するという4者がそれぞれの持ち味を存分に出したタッグマッチらしい好試合となった。特に試合中盤でのくるみと優華の攻防は、横浜での好試合を約束するかのようなクオリティの高さだった。くるみはもちろんだが、その動きにしっかり食らいついていきながら、しっかりと自分のムーブをみせる優華の好ファイトが光った。そして最後にこの日一番のインパクトを残したのが世羅。セラリズム、エアーズロックと連続して優華に決めた世羅は、いずれもカウント2で返されると、優華を高々と持ち上げてのファルコンアロー。粘る優華を仕留めた。試合後、世羅は「1年ぶり…昨年の世羅りさ生誕祭で掟破りと言われたファルコンアローだったんですが、そこからひそかに練習をしてきまして、1年ぶりにファルコンアローを出したんですが、もっともっと自分の技にしていく為にも使っていきたいなと思っています。私なりの横浜対策と思っております。横浜はファルコンアローを出し、自分の持ち味を一挙に出し切って防衛したいと思います」と語った。この日のファルコンアローはやや形が崩れてはいたものの、世羅の長身を活かした一撃は強烈そのもの。技に磨きをかければ、間違いなく世羅の必殺のフィニッシュホールドとなる大技だ。横浜で繰り出すことを大胆予告した世羅。タイトル戦の行方はファルコンアローが大きなカギを握りそうだ。
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11月1日アイスリボン道場マッチ601試合結果
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