アイスリボン612
2014年12月13日(土) アイスリボン道場
18時00分試合開始/17時30分開場
観衆 106人(満員)
第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○星ハム子 vs 藤田あかね×
(8分18秒 ギブアップ)
※抱え込み式逆エビ固め
前回の道場マッチでコスチュームを忘れたあかねに対して「プロとしての自覚が足りない」と叱りつけたハム子とのシングル。ハム子は、開始早々コーナーでのお腹ウォッシュ、お・し・り・だー!からのブルドッギング・ヘッドロックを決めるなど、早い仕掛けに出る。苦しい展開の中、あかねも必死の粘りをみせる。逆エビ固めを逃れると、逆エビ固めで反撃。セカンドロープからのダイビングボディプレスを浴びたものの、直後のトップロープからのプレスは間一髪かわすと押さえ込みを連発しフォールを狙いにいく。さらに2度目の逆エビ固めでハム子を絞りあげたあかねは、立ち上がったハム子に追撃を試みようとするが、ここでハム子がカウンターのラリアットをクリーンヒット。倒れたあかねの両足を抱え込んで鬼の表情で絞めあげる。しゃちほこの体勢を強いられたあかねも必死にこらえるが、自ら体を反らせるハム子の強烈な絞め上げにギブアップ。試合後ハム子は「星ハム子といえば、豹柄のコスチューム、つけまつ毛、そしてセクシーでしょ?で、藤田あかねっていったら何?愛媛出身でみかんが有名だからコスチュームをオレンジにしてお尻にみかんの葉っぱを入れてるんでしょ?コスチュームを含めてプロレスラー藤田あかね。もっとリング上でアピールしなけりゃダメだと思う。最近のあかねはダメダメだなって思った。でも今日試合してすごい頑張ってたと思う。私たちプロレスファンからプロレスラーになって、夢を叶えて終わりじゃない。もっともっとその先を見つめていかなきゃいけないと思う。私はあかねを見てます。お客さんも絶対見ているから、頑張った分だけ成長につながります。頑張っていきましょう!」とあかねにメッセージを送った。
第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
○チェリー&希月あおい vs 成宮真希&雪妃真矢×
(12分31秒 片エビ固め)
※チェリトーンボム
デビュー前のプロサー時代に指導を受けてきた成宮と初タッグを結成した雪妃だが、海千山千のチェリー&あおいが相手では全くペースを掴めず、試合開始から5分以上のローンバトルを強いられてしまう。試合後に声が潰れてしまうほど、必死にコーナーから雪妃に檄を飛ばし続けた成宮に、なんとかあおいを切り返しの丸め込みを決めて繋いだ雪妃。勢い込んでリングインした成宮にも熟練コンビが襲い掛かる。あおいがカウンターのジャンピングラリアット、セントーンを繰り出せば、チェリーは鎌固めの体勢で成宮の鼻と口を塞ぐなど、終始試合ペースはチェリー&あおいが握る。成宮&雪妃もダブルのドロップキック、ギロチン、エルボーの連続攻撃をチェリーに決め逆転を狙うが、最後は雪妃が捕まり、あおいのダブルリスト・アームサルトから、チェリーのチェリトーンボムを浴びて敗れた。試合後雪妃は「私はプロレスを始める前からチェリーさんのファンでして、試合もよく観させて頂きました。自分がスワントーンボムを使いたいと言っていたのですが、今日その技で3カウントを取られたことは悔しいことではあったのですが、それよりも図々しい事とは思うのですが、チェリーさんにお願いがあります。自分にスワントーンボムを教えていただけないでしょうか!?」とチェリーにスワントーン指導を申し出た。この申し出に対してチェリーは「私がスワントーンを使い始めたのは、ユニオンの旗揚げの時に、もう引退されたBABY-Mさんとシングルをやって、BABYさんが使っているベビトーンボムで私が負けて、そのあとにBABYさんに教えて頂いて、その時から大切に使っているんですね。やっぱり先輩にして頂いた事は後輩に返さないといけないかなと思うんで、私で良ければ。でもひとつ条件があります。受講料は1回5000円です」と有料での指導を了承。雪妃は「払います!」と即答し交渉成立となった。ここで藤本が「チェリーさん。せっかくなので12月28日の後楽園で(雪妃と)タッグを組んで頂けないでしょうか?」とリクエスト。これをチェリーが了承し、後楽園でのチェリー&雪妃のタッグ結成が決定。後楽園まで残り2週間。チェリトーンボムと雪妃のスワントーンボムの競演は見られるか?
またこの日、チェリーとタッグを組んだあおいに、後楽園でのJWP春山香代子とのシングル戦が決まったことが伝えられた。あおいは「本当ですか?すごい!!ありがとうございます。今の私の全力をぶつけて行きます。これはアイスリボンから私へのクリスマスプレゼントですね。(「なぜ、春山選手と戦いたいのか」と聞かれ)自分が若手だった頃、よく組んでいたんです。対戦もしました。今、春山さんと当たって感じてみたいものがあるんです。だから当たりたいなと思って。(ファンの)皆さんへのあおいからのクリスマスプレゼントは春山さんに勝つことです!」とやる気満々の表情で必勝宣言。
第3試合 タッグマッチ15分1本勝負
×世羅りさ&林小雪 vs くるみ○&優華
(11分46秒 体固め)
※ダイビングボディプレス
チーム名をエンジェル・ナッツとしタッグチームとして本格始動したくるみ&優華。"良きライバルは良きタッグパートナーとなる"の言葉通りくるみのパワーファイトと優華のスピーディーな攻撃がタッグチームとしてうまく溶け合っている。この日が初タッグの世羅と小雪を相手に、スタートから気合の入ったファイトでぶつかっていった。世羅&小雪も積極的に連係、タッチワークをみせるが、優華が斬り込み役となり、くるみにつなぐエンジェル・ナッツのリズムを崩すことが出来ない。最後はくるみvs世羅の攻防となり、変形ラ・マヒストラル(相手の腕をクロスさせて丸め込む)、優華のダイビングエルボーのアシスト、さらにくるみを優華が抱え上げ、肩ごしに相手に投げ落とす合体技で世羅を追い込み、最後はくるみのダイビングボディプレス。完璧な形で勝利を飾った。試合後、世羅が先にマイクを取ろうとすると、優華がそのマイクをさっと奪い「はい!勝ちました!それではくるみさん、どうぞ!」と一気にまくし立て戸惑うくるみにマイクを渡す。くるみは「今の時代はくるみにキテます!ってことで…今日、チャンピオンなのに負けた世羅!と声が潰れたなるみー!」と.STAPを名指しすると、ここでそのマイクを再び奪った優華が「お前たちのベルトに挑戦させろ!」とタッグ王座挑戦を表明し、世羅の前にマイクを投げた。そのマイクを取った世羅が「V10に向けて…」と語り出そうとすると、今度はくるみがマイクを奪い「うるせえ!やるか、やらないだけ言え!」と挑発。この言葉に世羅も「やってやりますよ!」と戦闘モードに。言葉の潰れた成宮も同意し、後楽園大会での.STAPvsエンジェル・ナッツのリボンタッグ選手権が決定した。
第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
藤本つかさ&○つくし vs 紫雷美央×&235
(13分30秒 タイガースープレックスホールド)
試合前から美央に対して挑発的な態度のつくし。試合中コーナーに控える美央に対しても終始突っかけていく。執拗なつくしのアクションに困惑気な美央は、あえてつくしのケンカを買わず、パートナーの235をコントロールしながら、試合を進めていく。しかし美央の態度に関係なく、つくしは美央への挑発を止めない。8.16道場マッチ以来の藤本とのドロップキッカーズの息はぴったり。藤本の援護射撃を受けながら、殆どストーカー状態の攻撃を続けるつくしに、美央も限界とばかりに遂にタイマン勝負に出た。蹴り、エルボー、さらに飛び込んできたつくしを抱え上げて豪快に放り投げる荒技で喧嘩ファイトを仕掛ける美央に対し、つくしも負けじと応戦。両者が退かない攻防を展開する中、藤本が美央にビーナスシュートの好アシストを決め、最後は美央のエルボーをかわしバックに回ったつくしがタイガー・スープレックスを決め、そのままホールドしての3カウント。つくしが美央から完璧なフォール勝ちを飾った。試合後つくしは美央の前に立つと「病み上がりとかって甘えてんじゃねえぞ。いい年してちゃらいから風邪引くんだよ!つくしは元気なんだよ!新人教育係?新人を見直す暇があるなら、自分を観直したらどうですか?忘れてたけどチャンピオンだよね?そろそろいいんじゃないでしょうか?シングル。後楽園で」と喧嘩腰の上目線で、美央の持つユニオン認定Fly to Everywhere ワールド王座への挑戦を表明。「お前は!今、私と勝負したら勝てると思っているけど、1回タッグで獲ったくらいで調子に乗るんじゃないよ!後楽園でシングルをやりたいっていう意気込みは買います。君のその気持ちに応えるためには私も何か賭けなきゃいけないと思う。(藤本に)ユニオンプロレスに確認お願いします」と美央。この言葉に「いいの?ベルト賭けちゃって!!つくし獲っちゃいますよ!いいの?いいの?超ラッキー!最高!決定、決定―っ!」とはしゃぐつくし。7.30藤本生誕祭以来のシングル戦(10分時間切れドロー)はベルトを賭け後楽園という大舞台での一戦となった。
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12月13日アイスリボン道場マッチ612試合結果
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