アイスリボン644
2015年5月2日(土) アイスリボン道場
18時00分開始/17時30分開場
観衆 118人(超満員)
オープニング
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試合前に前日のWAVEの大会で左膝を負傷し、今大会を欠場することになった渋谷シュウが松葉づえをついてリングに上がり、観客に欠場の挨拶を行った。またこの日10周年記念試合を行うあおいが前説でライブを行い、この日から発売されたハッピーはっぴを着たお客さんの緑のペンライトが振られるなか熱唱。
入場式ではメインで行われる各選手の試合時間の抽選会が行われた。 また、くるみが次回9日の道場マッチがアイスリボン所属の10代レスラーによるプロデュース興行になったことを報告し大会スタートのかけ声。
第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
×藤田あかね vs 弓李◯
(7分07秒 スモールパッケージホールド)
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あかねvs弓李の同期対決。シングルで連敗のあかねは気合十分で弓李にはないパワーを武器に攻め込んでいく。逆に弓李は追い込まれながら、あかねの隙を衝いてグランドでの関節技に持ち込み痛めているあかねの左肩を狙っていく。両選手の意地が真っ向からぶつかり合う中、勝負は一瞬の隙を衝く弓李の丸め込みで決まった。納得のいかないあかねはレフェリーに食い下がるが後の祭り。弓李は2日後のトライアングル王座挑戦にいい形で歩を進め、試合後の座談会では第2試合で敗れた王者の猫子を「猫子さん、何負けているんですか?明後日ですよ試合。自分今日勝ったんです。今日弾みをつけたので絶対に勝てる気がします」とチャンピオンを挑発しながらの勝利宣言
第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
紫雷美央&×新田猫子 vs 星ハム子&世羅りさ◯
(11分14秒 片エビ固め)
※ダイビングダブルニードロップ
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スタートからタッグタイトル戦に向けて意識し合う美央とハム子が先発を買って出ると、例によって美央がハム子を罵倒。対するハム子はその言葉に笑顔を浮かべてセクシー・ポーズで応えるなど心理戦を交えながらの激しい攻防を展開。その中で、世羅がいきなり猫子に場外戦を仕掛けていった。場外でパイプ椅子を手にした世羅はなんの躊躇もなく猫子の脳天、さらに止めに入った美央の脳天に振り下ろしていく。横浜で成宮とのハードコア戦に臨むにあたって世羅は3.29大阪大会において成宮から椅子を凶器とすることに戸惑いがあると指摘を受けた。横浜大会を2日後に控えて世羅は成宮からの指摘を否定すべく吹っ切れた自身の思いをこの日のイス攻撃に込めた。リングに戻った後もレフェリーの目を盗んで、猫子にパイプ椅子をフルスイングで決めた世羅は、ハム子のブロックバスターを受けてコーナー最上段からのダイビング・ダブルニードロップで猫子をフォール。試合を終えた世羅は「今日の試合で私の覚悟は見ていただけたかなと思います。横浜では凶器はイスだけじゃないので、少し考えがありまして。成宮から3カウント取りたいと思います」と横浜での勝利、成宮からのフォール勝ちを誓った。
第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
◯くるみ&つくし vs 藤本つかさ&優華×
(15分17秒 ジャーマンスープレックスホールド)
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試合前から表情が硬かったくるみ&つくし。スタートは、くるみvs藤本のスピーディな攻防が見られたが、優華が出てくるや、くるみ&つくしの攻撃に厳しさが増していく。まさに相手をぶっ潰しにいくかのような集中砲火を浴びせ、序盤から優華に大ダメージを与える。優華も必死に食らいついてはいくもののシングル王者&タッグ王者である2人の壁は分厚い。ひとつ返せば、それが5倍、10倍になって返ってくる。優華のピンチに藤本も必死のアシストに出るが、その藤本を場外に落とし優華を孤立させての猛攻が続く。最後はくるみの豪快なジャーマン・スープレックスが決まり優華がフォール負けを喫した。シビアな攻撃に終始した2人の思いを、試合後の座談会でくるみが藤本にぶつけた。
「つっかさん、自分が高校入るときに、高校辞めたらプロレスも辞めさせるって言ってましたよね。なんで優華はいいんですか?それっておかしくないですか?つっかさんはプロレスを続けるなら高校に入れって言いましたよね。自分は頑張って高校入りました。でもなんで優華は学校を退学して、それでもプロレスを続けさせる…。それに自分は納得いかないです。どうなんですか?今日試合しても途中で心が折れていて、自分と当たるのが怖いのか?よくわかんないですけど。ずっと自分は優華の退学、プロレスに就職するって言ってたのは、全然納得いってなくて。1対1で決着つけたいです。なので9日、来週の道場マッチでシングルお願いします」
9日の道場マッチはティーンズのプロデュースで行われるため優華とのシングルを決定。文武両道を目指すくるみ、つくしにしてみれば、優華の待遇は過保護に映るのだろう。もちろん選手にはそれぞれの事情がある。答えはリングで出すしかない。だから、あえて藤本もくるみの言葉に返答することなく「それぞれの気持ちが痛いほどわかるので何とも言えないんですけど。私ができることはアイスリボンを盛り上げること。なので横浜大会、超満員札止めにしたいと思います」との発言にとどめた。
第4試合 希月あおい10周年記念特別試合10人掛け
(1人/1・3・5分1本勝負)
3分1本勝負
△希月あおい(切れ引き分け)星ハム子△
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5分1本勝負
◯希月あおい(2分38秒 体固め)藤田あかね×
※旋回式ダイビングボディプレス
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3分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)世羅りさ△
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1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)新田猫子△
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3分1本勝負
◯希月あおい(1分41秒 ギブアップ)優華×
※STF
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3分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)渋谷シュウ(藤本つかさ)△
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1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)紫雷美央△
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1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)つくし△
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1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)くるみ△
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5分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)春山香代子(JWP)△
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5月1日にデビュー丸10年を迎えたあおいの記念試合は、あおいにとっては初体験となる10人掛け。試合時間は入場式のくじ引きで1分1本勝負が4本、3分1本勝負が4本、そして5分1本勝負が2本。試合順は入場曲がなってから判明となる。試合は3分のハム子戦からスタートした。1本目はまだ余裕のあったあおいがハム子のムーブを真似ながら、試合を進めていく。意表を衝かれたハム子が気おくれする間に、あおいが一気に勝負に出るも試合は3分ドローに。2本目であかねからフォール勝ちを飾ったあおいだが、3本目に登場した世羅の奇襲にペースを乱されてしまう。3分間逃げ切ったものの、世羅の再三のゆりかもめにスタミナを奪われたあおいに、今度は猫子が襲い掛かる。猫子の攻撃を受けながらの1分間ドロー。あおいは防戦一方となってしまった。5本目は、第3試合のダメージが残る優華を1分41秒の秒殺で破ったものの、今度は渋谷のコスチュームを着た藤本が登場。モンゴリアンチョップの打ち合いから、売店にいた渋谷のところにあおいを引っ張り、渋谷本人からもモンゴリアンの洗礼が。最後は藤本、あおいが渋谷のタイムマシーンにのってを狙うが、共に入り方が分からず、体勢を崩してのフォールの奪い合いをしている間に終了のゴング。この時点で14分39秒、ほぼインターバルなしで戦ってきたあおいに、美央、つくし、くるみが次々と襲い掛かる。なんとかドローに持ち込んだところで、最後に出てきたのはJWP王者・春山。リングインするなり、あおいに襲いかかた春山は、さらにラリアットの連射を叩き込んでいく。万事休すかと思われたがあおいが奮起。春山の巨体を2度、3度とジャーマン・スープレックスで投げ飛ばし、試合の流れを引き戻す。最後は春山のトラースキックの連打に苦しんだが試合は5分間戦い抜いてのドロー。
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試合後マイクを手にした春山は「あおい!10周年おめでとうございます!そして、この記念試合に呼んで頂いてありがとうございました!プレゼントじゃないんですけど、私からひとつ提案があります。(5.10)博多に出るよね?JWPの。そこで私が後楽園でベルト巻いたら一番最初に挑戦したいって言ってくれたよね?私ベルト巻きました。私はあおいちゃんの事を良いタッグパートナーでもあり、ライバルだと思っています。ぜひ、私の故郷、福岡で私が巻いているJWPの無差別、ぜひ博多で挑戦してもらえませんか?」と王者からタイトル挑戦を求められたあおいは差し出された春山の手を握り「お願いします。」とタイトル戦を了承。「私とあおいならすごい戦いが出来ると思う。でもそう簡単に地元であおいにベルトを渡す気はない。でもハッキリ言ってこの無差別のベルト巻けたのもあおいの力があったからだと思っています。なのであなたとはきっちりとシングルでベルトを巻いて戦いたいと思っていました。博多で待ってます」と語った春山は先にリングを後にした。
座談会の席であおいは「10人掛けありがとうございました。思ったより想像を絶するもので、終わった後に香代子から無差別に挑戦してきてほしいということは素直に嬉しいんですけど。自分には狙っていたものもあります。気持ちはちょっと複雑なところもあるんですけど。大好きな香代子から、信頼できるタッグパートナーの香代子から言われたということで、私は博多で挑戦して無差別を獲って、ここに戻ってきます。プロレスは何があるかわからないけれども、今思えることは欠場したり、休んでいた事も沢山ありました。けれどもプロレスを辞めなかったことが一番の自分の誇りです」と語り、さらにエンディングの円陣では「無差別も決まり11年目を迎えた今。応援してください。よろしくお願いしますなんてもう言いません。封印します!走り出した止まらない私の背中についてきてください。今ならなんでもできる気がしてきます。負けそうになっても新しい希月あおいに会うために。これからは遠慮なく輝きます!」と11年目への思いを語った。
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また、座談会終了後、この日の道場マッチを欠場することになった渋谷シュウをリングに呼び込み、感謝状、花束、安全祈願のお守りがアイスリボンの選手から贈られた。翌日の後楽園での引退試合を目前に控えた渋谷は「素敵なものをいただきました。ケガだけはするな。ケガだけはするなとみんなに言われてきて、最後ケガをしました。自分でもどうしていいかわからないです。たくさんアイスリボンに参戦させてもらって、毎回、毎回、本当に楽しかったですし、いろんな選手がいて刺激にもなりました。私は明日1試合だけですけど、(アイスリボンの選手の皆さんは)これからも沢山沢山試合があると思うので。くれぐれもケガだけは注意してプロレス界を盛り上げていってください」とアイスの選手たちに最後のメッセージを送った。
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2015年5月2日(土) アイスリボン道場
18時00分開始/17時30分開場
観衆 118人(超満員)
オープニング


試合前に前日のWAVEの大会で左膝を負傷し、今大会を欠場することになった渋谷シュウが松葉づえをついてリングに上がり、観客に欠場の挨拶を行った。またこの日10周年記念試合を行うあおいが前説でライブを行い、この日から発売されたハッピーはっぴを着たお客さんの緑のペンライトが振られるなか熱唱。
入場式ではメインで行われる各選手の試合時間の抽選会が行われた。 また、くるみが次回9日の道場マッチがアイスリボン所属の10代レスラーによるプロデュース興行になったことを報告し大会スタートのかけ声。
第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
×藤田あかね vs 弓李◯
(7分07秒 スモールパッケージホールド)


あかねvs弓李の同期対決。シングルで連敗のあかねは気合十分で弓李にはないパワーを武器に攻め込んでいく。逆に弓李は追い込まれながら、あかねの隙を衝いてグランドでの関節技に持ち込み痛めているあかねの左肩を狙っていく。両選手の意地が真っ向からぶつかり合う中、勝負は一瞬の隙を衝く弓李の丸め込みで決まった。納得のいかないあかねはレフェリーに食い下がるが後の祭り。弓李は2日後のトライアングル王座挑戦にいい形で歩を進め、試合後の座談会では第2試合で敗れた王者の猫子を「猫子さん、何負けているんですか?明後日ですよ試合。自分今日勝ったんです。今日弾みをつけたので絶対に勝てる気がします」とチャンピオンを挑発しながらの勝利宣言
第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
紫雷美央&×新田猫子 vs 星ハム子&世羅りさ◯
(11分14秒 片エビ固め)
※ダイビングダブルニードロップ


スタートからタッグタイトル戦に向けて意識し合う美央とハム子が先発を買って出ると、例によって美央がハム子を罵倒。対するハム子はその言葉に笑顔を浮かべてセクシー・ポーズで応えるなど心理戦を交えながらの激しい攻防を展開。その中で、世羅がいきなり猫子に場外戦を仕掛けていった。場外でパイプ椅子を手にした世羅はなんの躊躇もなく猫子の脳天、さらに止めに入った美央の脳天に振り下ろしていく。横浜で成宮とのハードコア戦に臨むにあたって世羅は3.29大阪大会において成宮から椅子を凶器とすることに戸惑いがあると指摘を受けた。横浜大会を2日後に控えて世羅は成宮からの指摘を否定すべく吹っ切れた自身の思いをこの日のイス攻撃に込めた。リングに戻った後もレフェリーの目を盗んで、猫子にパイプ椅子をフルスイングで決めた世羅は、ハム子のブロックバスターを受けてコーナー最上段からのダイビング・ダブルニードロップで猫子をフォール。試合を終えた世羅は「今日の試合で私の覚悟は見ていただけたかなと思います。横浜では凶器はイスだけじゃないので、少し考えがありまして。成宮から3カウント取りたいと思います」と横浜での勝利、成宮からのフォール勝ちを誓った。
第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
◯くるみ&つくし vs 藤本つかさ&優華×
(15分17秒 ジャーマンスープレックスホールド)


試合前から表情が硬かったくるみ&つくし。スタートは、くるみvs藤本のスピーディな攻防が見られたが、優華が出てくるや、くるみ&つくしの攻撃に厳しさが増していく。まさに相手をぶっ潰しにいくかのような集中砲火を浴びせ、序盤から優華に大ダメージを与える。優華も必死に食らいついてはいくもののシングル王者&タッグ王者である2人の壁は分厚い。ひとつ返せば、それが5倍、10倍になって返ってくる。優華のピンチに藤本も必死のアシストに出るが、その藤本を場外に落とし優華を孤立させての猛攻が続く。最後はくるみの豪快なジャーマン・スープレックスが決まり優華がフォール負けを喫した。シビアな攻撃に終始した2人の思いを、試合後の座談会でくるみが藤本にぶつけた。
「つっかさん、自分が高校入るときに、高校辞めたらプロレスも辞めさせるって言ってましたよね。なんで優華はいいんですか?それっておかしくないですか?つっかさんはプロレスを続けるなら高校に入れって言いましたよね。自分は頑張って高校入りました。でもなんで優華は学校を退学して、それでもプロレスを続けさせる…。それに自分は納得いかないです。どうなんですか?今日試合しても途中で心が折れていて、自分と当たるのが怖いのか?よくわかんないですけど。ずっと自分は優華の退学、プロレスに就職するって言ってたのは、全然納得いってなくて。1対1で決着つけたいです。なので9日、来週の道場マッチでシングルお願いします」
9日の道場マッチはティーンズのプロデュースで行われるため優華とのシングルを決定。文武両道を目指すくるみ、つくしにしてみれば、優華の待遇は過保護に映るのだろう。もちろん選手にはそれぞれの事情がある。答えはリングで出すしかない。だから、あえて藤本もくるみの言葉に返答することなく「それぞれの気持ちが痛いほどわかるので何とも言えないんですけど。私ができることはアイスリボンを盛り上げること。なので横浜大会、超満員札止めにしたいと思います」との発言にとどめた。
第4試合 希月あおい10周年記念特別試合10人掛け
(1人/1・3・5分1本勝負)
3分1本勝負
△希月あおい(切れ引き分け)星ハム子△

5分1本勝負
◯希月あおい(2分38秒 体固め)藤田あかね×
※旋回式ダイビングボディプレス

3分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)世羅りさ△

1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)新田猫子△

3分1本勝負
◯希月あおい(1分41秒 ギブアップ)優華×
※STF

3分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)渋谷シュウ(藤本つかさ)△

1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)紫雷美央△

1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)つくし△

1分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)くるみ△

5分1本勝負
△希月あおい(時間切れ引き分け)春山香代子(JWP)△

5月1日にデビュー丸10年を迎えたあおいの記念試合は、あおいにとっては初体験となる10人掛け。試合時間は入場式のくじ引きで1分1本勝負が4本、3分1本勝負が4本、そして5分1本勝負が2本。試合順は入場曲がなってから判明となる。試合は3分のハム子戦からスタートした。1本目はまだ余裕のあったあおいがハム子のムーブを真似ながら、試合を進めていく。意表を衝かれたハム子が気おくれする間に、あおいが一気に勝負に出るも試合は3分ドローに。2本目であかねからフォール勝ちを飾ったあおいだが、3本目に登場した世羅の奇襲にペースを乱されてしまう。3分間逃げ切ったものの、世羅の再三のゆりかもめにスタミナを奪われたあおいに、今度は猫子が襲い掛かる。猫子の攻撃を受けながらの1分間ドロー。あおいは防戦一方となってしまった。5本目は、第3試合のダメージが残る優華を1分41秒の秒殺で破ったものの、今度は渋谷のコスチュームを着た藤本が登場。モンゴリアンチョップの打ち合いから、売店にいた渋谷のところにあおいを引っ張り、渋谷本人からもモンゴリアンの洗礼が。最後は藤本、あおいが渋谷のタイムマシーンにのってを狙うが、共に入り方が分からず、体勢を崩してのフォールの奪い合いをしている間に終了のゴング。この時点で14分39秒、ほぼインターバルなしで戦ってきたあおいに、美央、つくし、くるみが次々と襲い掛かる。なんとかドローに持ち込んだところで、最後に出てきたのはJWP王者・春山。リングインするなり、あおいに襲いかかた春山は、さらにラリアットの連射を叩き込んでいく。万事休すかと思われたがあおいが奮起。春山の巨体を2度、3度とジャーマン・スープレックスで投げ飛ばし、試合の流れを引き戻す。最後は春山のトラースキックの連打に苦しんだが試合は5分間戦い抜いてのドロー。

試合後マイクを手にした春山は「あおい!10周年おめでとうございます!そして、この記念試合に呼んで頂いてありがとうございました!プレゼントじゃないんですけど、私からひとつ提案があります。(5.10)博多に出るよね?JWPの。そこで私が後楽園でベルト巻いたら一番最初に挑戦したいって言ってくれたよね?私ベルト巻きました。私はあおいちゃんの事を良いタッグパートナーでもあり、ライバルだと思っています。ぜひ、私の故郷、福岡で私が巻いているJWPの無差別、ぜひ博多で挑戦してもらえませんか?」と王者からタイトル挑戦を求められたあおいは差し出された春山の手を握り「お願いします。」とタイトル戦を了承。「私とあおいならすごい戦いが出来ると思う。でもそう簡単に地元であおいにベルトを渡す気はない。でもハッキリ言ってこの無差別のベルト巻けたのもあおいの力があったからだと思っています。なのであなたとはきっちりとシングルでベルトを巻いて戦いたいと思っていました。博多で待ってます」と語った春山は先にリングを後にした。
座談会の席であおいは「10人掛けありがとうございました。思ったより想像を絶するもので、終わった後に香代子から無差別に挑戦してきてほしいということは素直に嬉しいんですけど。自分には狙っていたものもあります。気持ちはちょっと複雑なところもあるんですけど。大好きな香代子から、信頼できるタッグパートナーの香代子から言われたということで、私は博多で挑戦して無差別を獲って、ここに戻ってきます。プロレスは何があるかわからないけれども、今思えることは欠場したり、休んでいた事も沢山ありました。けれどもプロレスを辞めなかったことが一番の自分の誇りです」と語り、さらにエンディングの円陣では「無差別も決まり11年目を迎えた今。応援してください。よろしくお願いしますなんてもう言いません。封印します!走り出した止まらない私の背中についてきてください。今ならなんでもできる気がしてきます。負けそうになっても新しい希月あおいに会うために。これからは遠慮なく輝きます!」と11年目への思いを語った。

また、座談会終了後、この日の道場マッチを欠場することになった渋谷シュウをリングに呼び込み、感謝状、花束、安全祈願のお守りがアイスリボンの選手から贈られた。翌日の後楽園での引退試合を目前に控えた渋谷は「素敵なものをいただきました。ケガだけはするな。ケガだけはするなとみんなに言われてきて、最後ケガをしました。自分でもどうしていいかわからないです。たくさんアイスリボンに参戦させてもらって、毎回、毎回、本当に楽しかったですし、いろんな選手がいて刺激にもなりました。私は明日1試合だけですけど、(アイスリボンの選手の皆さんは)これからも沢山沢山試合があると思うので。くれぐれもケガだけは注意してプロレス界を盛り上げていってください」とアイスの選手たちに最後のメッセージを送った。
